桜の時期もほぼ終わりましたね。今年は花冷えもあり、例年より長い期間、桜の花を楽しめた気がします。関西にも多くの桜の名所があり、この時期、大いに私たちの目を楽しませてくれますが、我が家にも1本だけ桜の木があります。桜にも寿命があるらしく、一説ではソメイヨシノの寿命は70年くらいと言われています。我が家の桜の木、私が物心ついた時には既にあったので少なくとも50年は生育しており、家が建てられた時に苗木が移植されたのであれば樹齢約100年ということになります。できるだけ、長生きしてもらうことを願うばかりですが、接ぎ木をすることで、他の場所に増やすことができないかと考えたりもしています。
この時期の植物といえば桜が真っ先に思い浮かびますが、それ以外にも多くの植物が育ち、花咲かせる季節でもあります。我が家の花で言うとタンポポ。昔から、アトリエ裏の芝生部分に咲いていましたが、最近、咲く花の量が格段に多くなったような気がします。一方で、昔は、スミレやシロツメグサも混ざって咲いていたのですが、最近はあまり見られなくなりました。もっと前は、つくしもよく生えていたのですが、これもいつしかなくなりました。時を経るごとに、1つの種が独占してしまいがちで、多様な種が混在することが減ってきたように思います。
このことは、この時期に我が家で良く育つ植物である竹(たけのこ)についても言えます。この時期、たけのこが方々で顔を出し、朝掘りのたけのこを食すことができるのは本当にありがたいことですが、一方で掘る時期を逸したたけのこは見る見る伸び、あっという間に竹になります。竹の成長力は縦にも横にも凄まじく、どんどん背を高くするとともに、他の植物を押しのけてどんどん生息域を拡大していきます。この時期の風物詩で良い部分もあるのですが、気を抜くと家屋まで浸食されかねない大変な部分も持ち合わせています。
このように、春は、冬の間じっと力を蓄えていた植物が一気に成長し、植物によっては美しい花を咲かせる季節でありますが、冬の間裸になっていた木が一気に若葉を付ける季節でもあります。この時期、いろいろな色の花も楽しめますが、若葉の新緑が、最も春を感じられ、最も映える色であると思います。
Katsuji
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