story37.我が家敷地の一部を手放しへ

7月8日、我が家敷地の一部について、手放すこととなりました。具体的には、道路沿いの駐車スペースになっている部分から上の方で、奥の竹やぶ部分までとなります。もちろん、古民家やアトリエ、その周りの紅葉が育つ庭、道路から建物までの小道部分などは変わりなく存続します。水彩の森パピエとして皆さまにもご利用いただいているエリアはそのままですので、ご安心ください。ただ、工事中、木の伐採や造成など少々騒がしくなることが予想されます。そして、駐車できるスペースが、しばらくの間なくなります。皆さまにはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

今回、敷地の一部を手放すことについて、きっかけは、3年前の父親の他界に伴う土地や家屋の代替わり準備のためでした。しかし、個人で竹やぶなどを維持管理することが大変であったこと、さらに昨年の台風で、大木が根こそぎ倒されたり、多くの竹がなぎ倒されたりと、完全に手に負えない状態になったことも、大きな要因となりました。古い土地や家屋をどのように継承していくかは、以前からの課題でしたが、仮に全く放置してしまうと、木々は育ち放題、古民家は朽ち放題といった無残な状態になってしまうでしょう。仮に、継承を経済的な価値観だけで判断するなら、全ての木々を伐採し、古民家を壊してマンションなどを建てるという選択肢になってしまいます。

しかし、この2つとは違う方法として、個人で木々などを管理できる範囲に土地を整理し、古民家を有効活用できるようにリノベーションして、家として住みながら、広く皆さまに利用していただくという、第3の選択肢も存在します。今、私たち夫婦は、その第3の継承法を選び、さまざまな価値を創出することで維持管理費用を生み出していくという方法を進めていこうとしています。この第3の方法を進めるには大変な部分も多いですが、皆さまと一緒に時間や場を分かち合うことができる、非常に楽しい方法でもあると考えています。また、木々や竹やぶなどの緑地がなくなるのは寂しいことですが、近隣や道路への倒木の危険性がなくなったり、竹の根による家屋浸食が避けられたり、夏に発生する蚊の減少、死角となるスポットへの不安その他、良い意味で回避できることもたくさんあるのではと考えています。

まずは、以下の写真のように、駐車スペースの部分に囲いができました。これから周辺が少しずつ変わっていきますが、引き続き水彩の森パピエをどうぞよろしくお願いします。

Katsuji

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