story88.信州旅行における気付き

7月、昨年は南仏旅行に行き、さまざまな刺激や気付きを受けましたが、今年は長野県を中心とした国内旅行に行ってきました。8月のお盆時期などを避けて、少し早めのバカンスというのがここ2年の定番となり、今後も続けられたらと思っています。今回の旅は、以前から行きたかった所、やりたかった事を、ぐるっと結んで車で移動しながら1つずつ遂行していくという感じで、とても充実したものになりました。

1つは松本城や妻籠宿など歴史が感じられる古い建物や町並みを巡ること。特に中山道の宿場町である妻籠宿の保存状況にはとても驚きました。妻籠の人たちは江戸時代の町並みを守るために、家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」という3原則を貫く住民憲章をつくり、生活しながら、貴重な財産を後世に伝えています。ここまで徹底している町を、これまで見たことがありませんでした。今後もこのような取組が維持できるよう、見守っていきたいと思います。

もう1つはサップ(Stand Up Paddle)やテントキャンプなど自然と触れ合う活動をすること。自然は美しい姿を見せてくれる反面、時には予想できない逆風を吹かせることもあります。今回、大きなアクシデントはありませんでしたが、サップは風や波などの影響を大きく受けるため、安全第一を心掛ける必要があります。ただ、それらに留意した上で実際に体験すると、パドルの操作で湖面を自在に走行しながら自然の風や波を感じることは非常に爽快です。テントキャンプもほぼ初めてでしたが、自然を近くに感じながら、テント周りで飲み食いしたり、ホタルを見たり、テントの中で眠ったり、一つ一つの活動がとても気持ちが良かったです。虫が多かったり、小雨の中で撤収したり、小さな障害はありましたが、それらもひっくるめての自然体験でした。そして、自然体験の最たるものは登山かもしれません。北アルプスの登山は久しぶりで、少し緊張もしましたが、絶好の天気に恵まれ、終始、絶景とともに非常に心地の良い登山となりました。山は、急に風が吹いたり、ガスが出たり、足下も砂利が多かったり、雪渓があったり、困難が立ちはだかることがあります。今回は、それほど苦にならず、楽しく山歩きができたと思います。それでも道中は暑くてしんどくて、登頂した時は本当に心から笑顔が出ました。

旅行から大阪に帰ると急速に日常に引き戻されましたが、我が家にも古い建物や庭の自然があります。それらとの向き合い方にも想いを巡らせることがあった貴重な旅となりました。

Katsuji

KTJパピエ

環境政策 藤井厚二 古民家

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