story74.能勢町で初めての省エネ診断

現在、能勢町の地域新電力会社にも従事しているのですが、今冬の寒波襲来により電力の利用が大幅に増加し、需給がひっ迫した状態になっています。それに伴い、電力の卸売価格が高騰し、能勢町の各施設に節電をお願いする状況が続いています。そのような流れの中で、能勢町や豊能町の公共施設に対して、空調や照明など電気の使い方を確認し、より電気を使わない方法をアドバイスするといった「省エネ診断」を、専門家に同行して行う機会がありました。「省エネ診断」という方法があることは知っていましたが、実際に実施することは初めてだったので、いろいろ勉強にもなる貴重な経験となりました。

この時期に省エネをする際に、大きなターゲットになるのは暖房です。能勢町や豊能町の役場やホール、学校などの公共施設に行きましたが、いずれの施設も暖房は電気によるエアコンで、できるだけエアコンの負荷を下げることが省エネのポイントになります。まず、大事なことは、暖気を天井付近にためずに、扇風機などで人が居る床の方に回すことです。暖気が天井にたまるとエアコンはすぐに設定温度に達していると感知して、スイッチがオフになってしまいます。下の方にいる人は寒いままなので、より設定温度を高くして、必要以上に負荷を高めてしまうことになります。暖かい空気が下の方にまで流れたら、設定温度を低くしても、人も暖かさを感じることになります。あと、休日明けなど部屋が冷えきっている際には、ガスファンヒーターなど他の暖房機器である程度部屋を暖めてから電気エアコンをオンにすることが大事になります。要は、エアコンを急に頑張らせたり、止めたり、また働かせたりと、ムラを作るのは良くなく、ある程度の負荷でじわっと働いているような状態がエネルギー的には節約されるようです。さらに、暖気が階段室などに逃げないようにのれんのようなパーティションを付けるとか、熱交換器付き換気扇を利用してコロナ禍でも窓の開け閉めをしないなど、様々なアドバイスをして工夫を促しました。もちろん、照明の節約や、各種機器の待機電力オフ、給湯設備の湯量や時間設定など、アドバイスは空調以外も多岐に渡っていました。

我が家に立ち返ると、まずは木造住宅であるため、密閉性が全く異なることが前提としてあるのですが、それでも暖房の省エネルギーの余地はあるだろうと思います。この前、リビングのエアコン時に、扇風機を当てるようにしてみました。設定温度を下げても暖かく、少しは効果があったように思います。あと、最近、長時間家にいる時は、キッチンで火鉢の利用もしてみました。輻射熱がほどよい暖かさをもたらし、電気ストーブの代わりになりました。省エネ診断をきっかけに、古い家なりの工夫をしていく必要性を感じたところです。

Katsuji

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