story75.造成地の住宅工事が急ピッチで進む

一昨年夏に手放した竹やぶや雑木林があった敷地。長い時間をかけて造成が行われ、その後、区画割りされ、道が付き、擁壁もできて、いよいよ各区画での住宅工事が進んできました。

これらの敷地は元々竹やぶが主で、なかなか手入れが行き届かず、育ち過ぎてご近所にご迷惑をおかけしたり、不審者が隠れやすそうな鬱蒼とした感じになったり、やぶ蚊の発生源として夏場には我が家にも蚊が猛威を振るうような状態でありました。極めつけは2018年の台風。竹やぶの竹は軒並みなぎ倒され、幹回りが2mを越える大木までが倒れ、管理が立ち行かないことの象徴的な出来事でもありました。現在、大掛かりな工事を行い、緑の量は少なくなってしまいましたが、今後、各区画にきれいな植栽がなされて緑の質は上がるでしょうし、治安的にも良くなると思います。私が子供の頃は、もう少し竹やぶや雑木林も整然としていて、ちょっとした畑や柿や柑橘系の樹木なども育っていましたが、人の手が行き届かないと自然が荒れてしまうことを痛感しました。

それにしても、土地の形状を変える工事には長い時間がかかる一方で、家を建てる工事は短期間で目に見えて進んでいきます。昔に比べて、技術が進み、パッケージ化が進んだため、質を上げながら、時間を短縮することが可能になっているのだと思います。それでも職人さんが足場を組んで、ひょいひょい高いところで作業をする姿には本当に感動します。それこそ、母屋が建てられた頃の住宅建設は、どれほど大変だったことだろうと考えると、頭の下がる思いです。材料を加工する機械も手動がほとんどで、設計についてももちろんCADなどもありません。職人さんの知恵と経験と匠の技で織りなされた賜物なのだと思います。

昔から今に技術が伝承されて、着々と住宅ができ上がっていくのを見ることが、今の私の楽しみです。

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