story35.パピエ何コレ珍五景

我が家は約100年前に建てられた大変古い家です。また、施主であった祖父は、水力発電ダムなどの土木技師で、かつ独特の趣味・感性を持っていたらしく、庭を見てみると何だかよく分からないスポットがいくつかあります。今回、代表的な謎のスポットをまとめてみました。

〇お風呂みたいな石

アトリエ入口のすぐ脇にある石。どこから見ても、お風呂にしか見えません。多分、景観を意識した庭石の1つで、雨水を溜めて調節するような機能もあったのでしょうか。水を溜めてメダカなどを飼っていたのかもしれません。でも、子供だったら、お風呂のように、自ら入ってみたくなりますよね。

〇サイコロ形の大きな石

アトリエ入口と母屋玄関の間に埋まっている大きな石。これも、庭石の1つと思いますが、結構大きくて、美しいのかどうなのかよく分かりません。子供の頃は、ゴロ練習のため、野球ボールを当てる「壁」として、重宝していたものです。

〇元禄と掘られている灯篭

奥の紅葉の木のそばに鎮座している灯篭。普段は気付きにくいのですが、去年の地震で倒れ、起こそうとした時のあまりの重みで、その時以来、自分の中での存在感が増しました。しかも、よく見ると元禄と掘られています。着工時、さらに200年以上前のものを購入したのでしょうか。

〇レンガ積みの保管庫のようなもの

さらに奥の竹やぶの中に、あまり損傷のない綺麗なレンガを、きちんと積み上げて作られた保管庫のようなものがたたずんでいます。昔は、何かを保管する倉庫だったのでしょうか。レンガを取ろうとハンマーやノミを買いましたが、あまりに強固で断念しました。

〇門までの通路脇にある石積み

家の門までは登り坂となる通路があるのですが、その脇に、小さな石を積んで作った溝のようなものがあります。何気なく見ていましたが、専門の方に聞くと100年前の着工当時からあるものだそうです。確かに豪雨の際は、ここを伝って雨水が流れていて、ちゃんと機能しているようにも思います。水系の土木技師だった祖父のこだわりの1つだったのかもしれません。

パピエに来られる際、このような隠れたスポットにも注目していただけたら幸いです。

Katsuji

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