story101.四国周遊の旅での心の洗濯

今年の7月は、昨年の長野旅行に続いて、まとまった休暇を取って国内旅行に行ってきました。今年は四国周遊の旅。まず直島に入って、そこから香川県、愛媛県、高知県、徳島県へと、四国四県の名所という名所を回ってきました。主に訪れたのは自然豊かな場所で、石鎚山や仁淀ブルー、四国カルスト、祖谷渓谷など、近畿圏では味わうことができない四国ならではの自然と触れ合うことができました。天候に恵まれたこともあり、どの場所も非常に印象に残る景色でした。

また、松山城や高知城などのお城や、日本最古の温泉と言われる道後温泉の本館、昔ながらの建物が残存している内子町や卯之町の町並みなど、多くの歴史的建造物も見ることができました。こちらも、近畿圏とはまた違う良さを感じられました。

このように自然や建物などの名所を訪れ、それを観光するだけでも有意義な旅行であったのですが、さらに、この旅を彩ったのは、その場所を形作っている人の存在を垣間見たことでした。これらは書物などで見たことですが、例えば、直島をアートの島として世界に発信するに至った数多くのストーリーや、近隣の宿泊施設が協働し地域の発展を目指して取り組んだ大歩危・祖谷温泉郷の再生シナリオなど、そこに関わる方々の思いや知恵が集結して、心動かされる観光地になっているということに気づかされました。そういった意味で、最も印象に残った場所は、内子町中心部から少し離れた場所にある石畳地区です。旅行期間中、石畳地区の「石畳の宿」というお宿で一泊したのですが、その宿は、集落の住民の方々で、料理担当、掃除担当などの分担を決めて、おもてなししてくれます。そして、手作りの家庭の味がふんだんに盛り込まれた晩ご飯や朝ご飯を食べながら、住民の方と語らうことができます。石畳地区は300人程度の小さな集落で、他の集落の例に漏れず少子高齢化が進んでいるのですが、お話によると、集落の方が中心となって、1990年頃に地域の伝統文化や景観保全を目的とした「村並保存運動」が始まったそうです。この宿もその成果の1つで、それ以外にも、水車小屋や炭焼き、シダレザクラ、ヘイケボタルなどの保存や再生を住民主体で行い、小さなコミュニティで地域の魅力を磨き、発信する運動が今でも伝承されているそうです。何人かの集落の方ともお会いしましたが、皆んな元気で親切で、非常に心地の良い時間を過ごせました。

この時期は毎日暑い日々が続きますが、一時期、家とは違う場所で過ごす時間を持つことで、新たな刺激や癒やしを得ることができます。久しぶりの四国はとても良い所で、絶好の心の洗濯になりました

Katsuji

KTJパピエ

環境政策 藤井厚二 古民家

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